叔父さんの家は、小学校一年生まで私が住んでいたアパートから、
車で10分以内、当時の私が歩いて行ったこともある距離。
なので、当然生まれてから引っ越しをするまでの、私の生活圏。
母はよく、父の帰りが遅い日など、手抜きがしたくて(本人談)近所の中華料理屋さんに連れて行ってくれた。名前は、“味平”。
幼い4人兄弟と母とで行くと、必ず奥のお座敷に通され、、、いや、押し込めらて、
私は決まってチャーハンを注文する。
これが私の大好物で、引っ越してからも、ネギとチャーシューとナルトが入っていないと、「やっぱり味平が一番」と思い続けた。
スリランカにいる間の、帰国したら食べたいものランキングの、ベスト5入りも見事に果たしたほど。
そして、ふと思い当って、昨日どきどきしながら20年ぶりに暖簾をくぐることとなった。
実は、お座敷でご飯を食べた記憶しかないけれども、入ってすぐのテーブル席も、明らかに10年以上は変わっていないだろう懐かしい風景。そして、腰の曲がったおばあちゃん。厨房には、息子らしき無愛想な料理人。
迷わずチャーハンを頼んで、完食。
20代後半の女が一人であの店の中華を食べにくる様子は異様だろうな、と思い、
それからこの感動を伝えたくて、お会計のときにおばあちゃんにひととおり話をしてみる。
最後に。
「20年振りに食べて、やっぱりおいしかったです。」
というと、厨房から、
「ありがとうございます」と、満面の笑みで料理人さんが応えてくださった。
店を出てから、妹にメールで報告。
「味平でチャーハン食べちゃった。」
すると、
「いいな。私も今度行きたい。」
やっぱり私たち兄弟はこの味で育ったんだな、と嬉しくなった。

※最近たべものネタばかりでごめんなさい。
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